2010/06/28

新たなる旅路は市川からスタート 市川の鏡石

 世界石巡礼を終え、51日に帰国してから早くも二ヶ月が経とうとしている。この間、いくつかのイベントをさせていただく。

515日、港区のトータルヘルスデザインで石の語りべと写真展

522日、目黒区の緑ヶ丘文化会館で世界石巡礼終了報告会

529日、新宿区の(財)日本スペイン協会で石の語 りべ

6月 5日、東京学芸大学で環境教育セミナー「生物文化多様性とアニミズム」で講演

 多くの新しい方々との出会い、 嬉しい再会を得ることができました。ご来場いただきまして、誠 にありがとうございました。

 6月初旬から市川に新居を構えることになった。これも、巨石つながりで市川の恩師宅に長く居候させていただいご縁から市川が気に入ったからである。ゆったりと流れる江戸川、市川駅から大門通りをまっすぐ北上すると真間山弘法寺があり、ここには伏姫桜と呼ばれる見事なしだれ桜がある。

 

先日、市川を散策していたら「鏡石」と呼ばれる直径40cmほどの楕円状の石と出会った。その石は、京成市川真間駅の南口階段を降りてゆくとフェンス越にあるもので、何とも艶っぽいのだ。

線路のすぐ脇にある石には看板が立てられていて、次のような説明文があった。

『この石は、かつて弘法寺から国分寺へ向かう道筋の中川の橋の袂にあり、天保七年(1836年)に出版された江戸名所図絵に「鏡石」として紹介されている。石橋の際の水中にあり、この石根地中に入ることその際を知らず。故に一に要石とも号くといへり。この石が要石だとしたら動かすことはできない。ところが江戸名所図絵にある鏡石の付近には夫婦石が祀られていたという言い伝えがあった。もし、この石が夫婦石の片割であるなら、女性を象徴したものになり石の凹んだ面に水を溜めれば水鏡となって顔を映すことができる。「鏡石」の名はここから起こったもので、夫婦石は動かしてわならないことから「要石」とも呼ばれたもと思われる。』

フェンスの上から覗き込み、鏡石を見ると窪みに雨水が溜まっていた。確かに水鏡にもなりそうだ。それよりも何よりも陰石そのものに見える。鏡石を見ている間、何台もの京成電鉄の車両が走り去っていった。

線路のすぐ脇に佇む鏡石。この石の存在に気づく人は、どのくらいいるのだろう。フェンスによって隠されどこか知られざる存在になっているようだ。それにしても、夫婦石の片割の男石はいったいどこに消えたのだろう?それが気になる。


 ひょんなことから、この秋(1016日、17日)に行われるイワクラ(磐座)学会主催のイワクラサミット上毛&イワクラツアーに実行委員として、また演者として参加することになった。サミットとツアー情報は、後日お知らせします。

最近、某テレビ局から番組への生出演のオファーをいただく。巨石ハンターとして石へのこだわりを伝えたいと思う。ありがたいことである。



・今後のイベントのお知らせ


TALK LIVE
須田郡司の巨石パーク

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24日(土)開場12時 開演13
お台場・東京カルチャーカルチャー (ZeppTOKYO 2階のカフェです/地図はこちら
料金2,000円(当日2,500円)飲食代別


巨石を追い求め、カメラを片手に地球を一周した
巨石ハンター・須田郡司が巨石パークを建設???
須田郡司が妄想のなかで建築した
ジュラシック・パークならぬ巨石パークとは?
世界で撮ってきたベスト巨石をテーマ・パークの地図に配置しながら、
「須田郡司の巨石パーク」を完成させます。
夏休みの午後を巨石と共にお過ごしください!

ゲスト:スタジオ・エム・オー・ジー代表 森内淳

くわしくはniftyのホームページをご覧ください。