2009/06/13

こんな岩に住みたい!カッパドキアの巨石群

6月11日

昨夜8時半にイスタンブールを出発したバスは、ようやくカッパドキアに近付こうとしていた。

バスがギョレメの街に近付くと、起立する奇岩があちらこちらから見えてきた。岩には入口や窓の穴が空いていて、まるで「風の谷のナウシカ」に出てくる世界を思わせた。

ギョレメは奇岩に囲まれた小さな街で、まるでおとぎ話の世界に入ってしまったかのような雰囲気があった。

ある洞窟ホテルに宿を決めチェックインをすると、ドイツ在住の日本人夫妻と出会う。彼らは、今朝方、ギョレメ上空のバルーンツアーに参加されたという。久しぶりに日本の方と話ができて楽しい。

その後、ホテルでしばらく休んで午後からレンタルバイクでカッパドキアを巡ることにした。

バイクの旅は、通り雨で1時間くらい雨宿りをした他は、かなり快適に移動ができた。お陰でたくさんの巨石を見ることができた。



















カッパドキアは、アナトリア高原の中央に広がる大奇岩地帯で、浸食されたキノコ状の岩が有名だ。
この地形は、数億年前に起きたエルジェス山の噴火によって造られた火山灰と凝灰岩が数百mずつ積み重なった後、凝灰岩や溶岩層になる。その後、長年に渡る風雨の浸食の結果、固い部分だけが残された。

カッパドキアは、ヒッタイト時代には主要な交易ルートの要として栄え、4世紀前後にはキリスト教の修道士達が凝灰岩に洞窟を掘って住み始めた。彼らは、外的から身を守るために地下都市を造り信仰を守ったという。

翌12日

ツアーに参加して、カイマクルの地下都市、ウフララ渓谷を巡る。
アルゼンチンのグループ、インド人家族、我々を含む日本人の2家族の計16人で回った。
岩の風景、洞窟、渓谷と巨石、岩に造られたキリスト教古代遺跡など巨石尽くしの一日だった。



























カッパドキアは、自然が造った実に魅力ある奇岩の景観を見せてくれた。それと同時に、岩をくり貫いて生活していたかつての修道士達の暮らしぶりを想像すると、信仰へ揺るぎない力が伝わってくる。

いくつもの洞窟の中を見ながら、私もこんな岩の中で生活したい、とつくづく思ってしまった。

トルコ最大の観光地カッパドキアは、奇岩や石を通して地球を感じることができる場所だ。

            カッパドキア・ギョレメにて  郡司 拝


 追伸:今後の予定
 6月17日にエチオピアへ、6月28日からエジプトを巡ります。