2011/10/01

茶源郷、和束町の百丈岩

9月28日

京都府相楽郡和束町を訪ねる。

寺子屋力石での写真展に来てくれた方のご縁で、京都府相楽郡和束町に百丈岩という巨石があることを知り、その後、和束町の方に百丈岩を案内していただけることになった。

和束町は、宇治茶の郷で知られ、桃源郷ならぬ茶源郷と名乗っていた。

その日、午後一に和束茶カフェという処で、竹谷さんという方と約束をしていた。和束茶カフェとは、和束の情報発信のステーションで、創作特産品のお茶などの試飲と販売をしていた。お昼ということもあって、実年のサイクリング集団が、お茶を飲み、土産物を注文していた。私も煎茶を、試飲させていただく。何ともコクのある香りと、口に中にアミノ酸が広がっていった。

しばらくして、竹谷さんはやってきた。彼は和束町のお茶農家の出身で、若い時は京都府外で働いていたという。26才で和束町に戻り、今は和束雇用促進協議会でイベント企画担当の仕事をされている好青年である。

最初に、弥勒磨崖仏を案内してくれた。

和束川を覗き込むように、川の対岸の巨岩(御影石)に彫られた立像は、正安2年(1300年)4月の銘が彫られているという。かつて、磨崖仏の近くまで行くことができたが、川にかけられた橋が流され近づくことができない。さらに、立像の横に雀蜂の巣があって危険な状況だった。

その後、和束町の北東、湯船地区にある百丈岩へ向かう。

浄水所の隣に車を止め、そこから歩いて山へ向かった。沢沿いの道をしばらく進むと、小さな木の鳥居が現れる。

山道は、かなり細い。竹谷さんは、この時期はマムシが心配だといって山へと歩く。途中、沢にかけられた小さな橋を渡ると、巨岩が姿を表した。これが百丈岩の下の部分だという。



高さ20mはあるだろうか、上の方は三角状になっていてピラミッドの頂上部分のようにも見える。そして、上の方に雀蜂の巣があった。

 砂防ダムを左手にさらに上がってゆくと、小さな鳥居と滝場が見えてきた。近づくと、岩の前に小さな石像がある。不動明王のように見える。

水量は少ないが、バケツがあり今でも滝行をしているようだ。さらに山へ進むと、ようやく百丈岩の前に到着する。下から歩いて40分位かかった。百丈岩は、高さ32m、横幅36mもの御影石(花崗岩)の巨岩である。

岩上は、畳8畳程の大きさがあり、別名「八帖岩」とも呼ばれている。百丈岩の岩上には、小さな石塔があり、四つの面にそれぞれ梵字が彫られていた。岩の周囲を歩くと、切立った崖になっていて、下を覗くと足がすくんでしまった。

南北朝に時代、百丈山大智寺を開基した僧呂「大観禅師」が、100日間座禅修行した場所と言われている。その岩のすぐ下には、大観禅師が修業中「文珠菩薩」が現れたという「文珠石」もある。

巨岩には、丸く彫られた中に、文殊菩薩らしきものが彫られていた。 

このような聖なる巨石が、和束町にあることはとても貴重なことだと思った。京都の自然200選というものがあり、百丈岩もその一つに選ばれていた。ただ、百丈岩の近くに鉄でできた看板が立てられていた。自然に帰らないものを、こんな山の中に立てることはいかがなものかと思った。

百丈岩への登山は、天気にも恵まれ、山道も何とか快適に歩くことができた。しかし、途中、かなり細く危険な道もあった。そして、最後の最後、我々に前に大きな蛇が姿を現した。一瞬、マムシかと思いびっくりしたが、マムシでは無く山の神の化身のようだった。

帰りがけ、湯船の白山神社をお参りしし、八坂神社の大杉を案内してもらう。大杉は、樹齢1300年と言われるくらい古いものだった。

 茶源郷のハイライトは、白栖・石寺の茶畑を見せていただく。まるで、バリ島のライステラスでも見ているような錯覚に陥った。何とも魅力的な景観であった。

 和束町には聖なる巨石、滝場、巨木があり、歴史的な物語などのロマンに満ちている。いつか、和束町で「石の語りべ」をしたい。そう願いながら茶源郷を後にした。

新刊のご紹介、イベントのご案内



「日本の聖なる石を訪ねて 知られざるパワー・ストーン300ヶ所」
出版社:祥伝社新書
発売日:2011年10月5日
定価:940円+税


内容紹介

なぜ、日本人は「石」に惹かれてきたのか?

写真400点以上収録! 巻頭カラー口絵32ページ。
日本各地に残る「石の信仰世界」を網羅した本。
イワクラ(磐座)という言葉を聞いたことはありませんか?
日本人は、古来より石の信仰を大切にしてきました。
祝詞(のりと)の中に、「常磐(ときわ)、堅磐(かきわ)」という言葉
が出てきます。これは、永遠に変わることのない、
石の持つ力の強大さをあらわした言葉です。
聖地といわれるところにも、石の信仰が中心となっている場所が多くあります。
そうして、全国各地に、大小さまざまな石が祀られています。
日本は、「常磐・堅磐の国」です。
全国1000カ所以上の石の聖地を訪ねて歩いた著者が、
そのエッセンスを一冊にまとめたのが本書です。

登場する主な石の聖地:
大石林山(沖縄県)、阿蘇山周辺(熊本県)
肥前大和パーク(佐賀県)、王位石(長崎県)
宮島弥山(広島県)、琴引山(島根県)
六甲山周辺(兵庫県)、足摺半島(高知県)
交野(大阪府)、山添村(奈良県)
太郎坊宮(滋賀県)、名草(栃木県)
榛名神社(群馬県)、竪破山(茨城県)
盛岡市内(岩手県)

アマゾンより

どうぞ、書店やアマゾンなどでお求めください!


◎出版記念イベント

◆ 「日本の聖なる石を訪ねて」出版記念イベント 
 スライド&トークショー(石の語りべ)「聖なる石と出会う旅」◆

新刊『日本の聖なる石を訪ねて 知られざるパワー・ストーン300ヶ所』(祥伝社新書)
の出版を記念して「旅の本屋のまど」にて石の語りべ(スライド&トークショー)をさせていただきます。

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。

【開催日時】  10月14日(金)   19:30 ~ (開場19:00)

【参加費】   800円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい

【会場】  旅の本屋のまど店内

【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、

お申し込みください。
TEL
&FAX:03-5310-2627 e-mail :info(at)nomad-books.co.jp  

(お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)

※定員になり次第締め切らせていただきます。

【お問い合わせ先】  旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 
           (定休日:水曜日)  

 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F  

 http://www.nomad-books.co.jp

主催:旅の本屋のまど  

協力:祥伝社1


2011/09/28

10月15日 「日本の聖なる石を訪ねて」出版記念・石の語りべ in たまサロン

新刊「日本の聖なる石を訪ねて 知られざるパワー・ストーン300ヶ所」(祥伝社新書)が生まれたのは、本年2月26日に開催した、たまサロンでの石の語りべで編集者と出会ったことがきっかけでした。ご縁のある、たまサロンで二度目の石の語りべをさせていただきます。1部では、新刊日本の聖なる石を訪ねて」の中の登場する石たちを紹介します。2部では、3.11(東日本大震災)後に訪ねた東北の石たちを紹介します。皆さまのお越しを、お待ちしております。

【日時】 10月15日(土)  13:00~17:00 

1部「日本の聖なる石を訪ねて」  13:30~14:30 

休憩(30分)  

2部「震災後の東北の石を訪ねて」 15:00~16:00 

16:00~交流会

【場所】 たまサロン 
   東京都港区赤坂8-6-28 GSハイム第二赤坂501
   アクセス  地下鉄青山一丁目(銀座線・半蔵門線・大江戸線)4番出口から徒歩約5分
    http://yumekosan.com/schedule/tamasalon/access.html

       
【参加費】  2000円(お茶菓子付)

【定員】   40名(要予約)

【予約申し込み】下記のメールアドレスから連絡下さい。

        info(at)voiceofstone.com

10月14日 新刊「日本の聖なる石を訪ねて」出版記念イベント in 旅の本屋のまど

 ◆ 須田郡司著「日本の聖なる石を訪ねて」出版記念イベント スライド&トークショー(石の語りべ)「聖なる石と出会う旅」◆

新刊『日本の聖なる石を訪ねて 知られざるパワー・ストーン300ヶ所』(祥伝社新書)の出版を記念して、旅の本屋のまどさんで、石の語りべ(スライド&トークショー)をさせていただきます。

※トーク終了後、ご希望の方には著作へのサインも行います。

【開催日時】  10月14日(金)   19:30 ~ (開場19:00)

【参加費】   800円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい

【会場】  旅の本屋のまど店内

【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、お申し込みください。 TEL&FAX:03-5310-2627 e-mail :info(at)nomad-books.co.jp  (お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)

※定員になり次第締め切らせていただきます。

【お問い合わせ先】  旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)  

 東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F  

 http://www.nomad-books.co.jp

主催:旅の本屋のまど  

協力:祥伝社

10月8日 石の語りべ@モンベルサロン名古屋

10月8日から名古屋のモンベルサロンにて写真展「聖なる石と出会う旅」が始まります。今回は、これまで撮影した海外の石の写真を地質学的な視点でセレクトしたものを展示します。初日、14:00から石の語りべを行います。皆さまのご来場を心よりお待ちしております。

尚、都合により初日しか会場に居れませんが、宜しくお願い致します。


須田郡司・石の語りべ(スライド&トーク)

日時 10月8日 14:00~15:30(13:30受付)

会場 名古屋市中区栄3-18-1 ナディアパークロフト6F


参加費 1,000円(資料代込)

要予約 こちらでお願いします。052-265-2080

アクセス
    ■ 電車:地下鉄
      名古屋駅方面より東山線栄駅下車、7番出口から徒歩8分
      金山方面より名城線矢場町駅下車、5番出口から3分
    ■ 車:名古屋高速白川I.C.より3分


 須田郡司写真展「聖なる石に出会う旅」
 会期:10月8日(土)~10月30日(日)
 会場:モンベル名古屋店内 モンベルサロン

名古屋市中区栄3-18-1 ナディアパークロフト6F


 時間:10:30~20:00 (不定休)    入場無料

2011/09/25

新刊「日本の聖なる石を訪ねて」(祥伝社新書)の御案内

 10月初旬、祥伝社から初めての新書を出版する運びとなりました。タイトルは、「日本の聖なる石を訪ねて 知られざるパワー・ストーン300ヶ所」です。

金峰山の五丈岩(山梨) 新刊第1章より

 内容を簡単にご紹介します。
第1章「なぜ、石を信仰するのか」、これは宗教哲学者の鎌田東二様(京都大学こころの未来研究センター教授)と対談をさせていただきました。
第2章「日本人は、どのような石を祀ってきたか」、ここでは、様々な石の形から10種類に分類して石を考察しました。
第3章「石の聖地を訪ねて」、日本のお薦め巨石スポット15地域を紹介しました。ファンタジー作家なかひらまいさんによる素敵なイラストマップ付きです。
第4章「日本の聖なる石 306ヶ所 リスト」、聖なる石という視点でセレクトした日本の聖石リストです。
 写真だけで400点以上を掲載し、これまでの石巡礼の集大成的な本です。どうぞお求めください。

2011/08/07

8月13日 石の語りべ@モンベルサロン高松

 8月13日からモンベル高松店内のモンベルサロンにて写真展が始まります。
今回は、これまで撮影した海外の石・巨岩の石の世界を展示します。
モンベルサロンの巡回展は、四国では高松のみとなります。
初日、14:00から石の語りべを行います。お近くの皆様のご来場をお待ちしています。ぜひ、お越し下さい。


須田郡司・石の語りべ(スライド&トーク)

日時 8月13日 14:00~15:30(13:30受付)

会場 モンベル 高松店 & F.O.店 モンベルサロン
    高松市香西本町1-1 
    イオン高松ショッピングセンター1F 

参加費 1,000円

要予約 こちらでお願いします。087-842-7707

アクセス
     ●車で
      JR高松駅より約15分
      イオン高松内駐車場は終日無料です!
     ●直行お買い物バスで
      (高松駅〜高松築港〜イオン高松SCで運行予定)
      JR高松駅バス乗り場9番乗車口より約20分
      ことでん高松築港駅バス乗り場1番乗車口より約17分


 須田郡司写真展「聖なる石に出会う旅」
 会期:8月13日~9月4日
 会場:モンベル 高松店 & F.O.店 モンベルサロン
 時間:10:00-22:00 (会期中無休)