タクシーに乗ったままで荷物チェックもなく、こんな快適な出入国は初めての経験だ。その後、バス会社で2時間近く待って、クリチバ行きの夜行バスに乗る。
3月5日
朝6時にクリチバに到着する。
そこから、緩やかな坂道を上って行くと公園の施設があった。この州立公園は、18平方キロメートルという広大な土地のため、園内はガイドの案内でマイクロバスの移動で見学できるようになっていた。
1953年に造られたヴィラ・ヴェーリャ州立公園は、。バラナ州の州都クリチバ市の西方約85kmに存在する奇岩群は、約350百万年前に大量の砂で形成されたものだという。その当時、地表を被っていた氷が溶け始めた時に残ったのが奇岩の基礎となり、その後、風雨による侵食などで様々に形造られたという。
最初に向かったのは、フルナス(Furnas)と呼ばれた浸食によってできた池である。マイクロバスで20分ほど走ると、大地に大穴が空いていた。
直径約30m、深さ約100mの穴が開いて、近づくとその穴には、エレベーターが付いていた。ただ、残念ながらエレベータは故障中で下に降りることはできなかった。
上から覗くと一条の滴が下の池まで伸びていて波紋となって広がっていた。
この世のものとは思えない実に美しい光景であった。