2009/05/12

タイの巨石リゾート

 5月10日、バンコクからバスで約8時間、4時間の仮眠後にスローボートを乗り継いで約3時間でタオ島に到着する。
 ボートがタオ島に近づくと、緑に覆われた島の周りにむき出しの巨石が点在していることが分かった。
タオ島はタイの南東に位置する北緯10度あまりに位置する小さな島だ。


                  桟橋を渡る僧侶
常夏の島タオ島は、多くの西欧人観光客であふれていた。彼らの目的はダイビングである。この島は、ダイバーにとっての人気スポットのようだ。
今回、この島に来たのは、マリンスポーツを楽しむためではない。この島に点在する、多くの巨石群を見たいと思ったからだ。

タオ島に着くと、さっそく、隣りの小島、ナン・ユアン島へ渡ることにする。小型の定期船は、波に揺られながら30分ほどで桟橋に接岸し、しばらく歩くと巨石のゲートが待っていた。ゲートの周りにも多くの奇岩が点在していた。


                   ナン・ユアン島

                    巨石のゲート
この島は、二つの小さな島を砂地で結ばれていて、ビーチにはパラソルとチェアーが真直ぐ並んでいた。
観光客の多くは、海で泳いでは横になって寛いでいた。
それにしても暑い。私は、さっそくナン・ユアン島の南にある島の山を登った。丸太でできたシンプルな木道と、コンクリートの階段を10分ほど歩くと山頂に到着。山頂は、まるで組んだような巨石があり、そこから島全体が良く見えた。


                     山頂の巨石

                山頂から見える光景
二つの小島には、多くのプライベート・バンガローが点在していた。それも、巨石があるところにバンガローを作っているような感じで、巨石を土台に作られていているものも少なくない。巨石群を破壊せず、元々あった状態をうまく利用しているように見えた。バンガロー近くには、イルカに似ている巨石があったり、海辺には陽石に似ている奇岩などが目に付いた。


                      イルカ石

                 陽石のような奇石

                     海岸の奇岩
 夕方の最終便でタオ島に戻り、翌日、レンタバイクでタオ島を巡ることにした。

この小さな島には、北から南まで巡ると、そこには実に多くの巨石群があることに驚く。
あるリゾートホテルの入り口が、天然の巨石を門のように配置していた。巨石を生かしたロック・バーに、バンガローと巨石が見事に調和しているのだ。また、海辺にはバランシング・ストーンやブッダ・ロックと呼ばれている巨石もある。


           リゾートホテル入り口の石門

                     ロック・バー

                 巨石とバンガロー

      バランシング・ストーン

                    ブッダ・ロック
特に驚いたのは椰子畑の中にあった巨石群だ。重ね岩、組石、そして巨石がまるで人工的に置かれているような雰囲気があった。特に、信仰されているような形跡はなかったが、この巨石を見ているだけで圧倒されるくらいの存在感があった。

             





 タオ島、ナン・ユアン島は、自然の巨石群を生かした、まさに巨石リゾートである。そんな印象を強く感じた。

 帰りがけ、タオ島には多くの若者達が船で渡ってきた。彼らは、13日に行われるフルムーンパーティーを目的にきたというのだ。しかも、このようなパーティーが毎月行われているという。
このタイの南の小さな島は、多くの若者達を引き付ける人気スポットなのである。

人々を引きつける理由の一つが、これら巨石群にあることは間違いない。

                           バンコクにて  郡司 拝


追伸:今後の予定は、13日にカンボジアへ、19日にインドのコルカタへ移動。