2009/05/05

メコン川断崖のパークー洞窟

54日快晴

ルアンパバーンからメコン川を35kmほど上流にあるパークー洞窟へ向かった。

その日、朝から下痢になり体調はかなり厳しい状態だった。しかも、洞窟までスローボートで二時間かかる。

狭い、ボートで横になりながら何とかパークー洞窟へ到着する。



パークー洞窟は、メコン川の絶壁にあり二つの洞窟の総称で下段をタムティン洞窟、上段をタムプン洞窟と呼ばれている。

桟橋から階段を上り、入場料20,000kip260円)を払いさらに急な石段を上がって洞窟に入る。

洞窟は、鍾乳洞で大きく穴が空いているため中の様子が伺える。二箇所に、仏像がまとまって安置してある。ガイドブックによれば、この中に4000千体の仏像があるという。







この洞窟は、16世紀にセタティラート王により発見されたといわれる。かつて、この洞窟に高僧が籠もって生活をした場所で、仏像群は高僧が集めたものだという。

入り口で線香を買って仏前に供え、礼拝する地元民の姿を見かけた。やはり、ラオスは仏教への信仰の篤さを感じる。



その後、さらに上の方にあるタムプン洞窟へ向かった。

緩やかな石段を上がって行くと、子供達が小鳥を籠に入れて「テンドーラー」と声をかけてくる。小さな小鳥が、小さな籠に入れられているのは実に痛ましい。子供にしつこく付きまとわれて仕方なく鳥を買った日本人女性は、後で逃がすと言っていた。

ラオスに来て、子供達が働く姿を多く見かける。社会主義国ラオスもまた貧富の差が目立つ。

入場料を取っておいて、洞窟近くでこのように子供達に鳥を売らせる行為は理解できなかった。


タムプン洞窟は、入口は鉄格子で覆われていた。










中に入ると、ロウソクの灯る祭壇があり、何かの儀式に使っていたような場所があった。奥に行くと真っ暗になり懐中電灯なしでは何も見ることはできなかった。しかし、変にライトアップされているより闇を感じることができ、より聖地性が伝わってきた。


ラオスの洞窟の聖地は、日本と共通した聖地性がある。


                    レアン・パバーンにて  郡司 拝


追伸:56日、ルアン・パバーンからタイのバンコクへ空路で向かい、そこから今後の旅のルートを検討予定。