エチオピアの小さな街ラリベラは、11の岩窟教会が世界文化遺産として登録されているため世界中から観光客がやってきていた。街を歩くと、ぼろぼろでつぎはぎだらけの服を着ている人も多く、物質的な貧しさを感じる。子供たちは、屈託ない笑顔でやってきては「ハロー、マネー」「ハロー、ペン」などと声をかける。また、「ジャパニ、ジャパニ」とよく声をかけられた。
22日の午後、私はラリベラの東約7kmにある岩屋の中にあるラクトラブ教会へ向かった。この教会はアシェトン山の麓にあり12世紀頃にラリベラ王によって造られたもので、ラクトラブとは現地の言葉で「神への感謝」を意味していた。
ラリベラから歩いて行くと、所々の集落から子供たちにハロー・マネー攻撃を受ける。しかし、それほどしつこくない。起伏に富んだ道を1時間半ほど歩くと、集落の外れのラクトラブ教会の入口に辿り着いた。入場料50ブル(約450円)を払う。
眼下には巨大な岩屋が見え、その下は谷になっていた。
22日の午後、私はラリベラの東約7kmにある岩屋の中にあるラクトラブ教会へ向かった。この教会はアシェトン山の麓にあり12世紀頃にラリベラ王によって造られたもので、ラクトラブとは現地の言葉で「神への感謝」を意味していた。
ラリベラから歩いて行くと、所々の集落から子供たちにハロー・マネー攻撃を受ける。しかし、それほどしつこくない。起伏に富んだ道を1時間半ほど歩くと、集落の外れのラクトラブ教会の入口に辿り着いた。入場料50ブル(約450円)を払う。
眼下には巨大な岩屋が見え、その下は谷になっていた。
石段を下って行くと岩屋の下に造られたレンガ造りの教会が現れた。
思わず小石でそれぞれの石を叩くと金属音がして、不思議なメロディーになった。
ラクトラブ教会は、岩屋を取り囲むように造られていて、いくつかの部屋に区切られていた。
ラクトラブ教会は、岩屋を取り囲むように造られていて、いくつかの部屋に区切られていた。
中に入ると司祭は、教会の奥の扉を開けて中を案内してくれた。薄暗い部屋の中は、いくつ物の石の桶が配置され、その中に水がたまっていた。
天井を見上げると何ヶ所からか水が滴り落ちていて、落ちる場所に石桶が配置されていた。部屋の中にはポタポタと小さな音が響いていた。
司祭は、この天井から落ちる水は聖なる水だといい、コップに汲んで飲ませてくれた。冷たくて実に美味い。
しばらく、この滴り落ちる水を見ていると、沖縄・伊平屋島のクマヤ洞窟(天の岩戸)、イラン・ヤズドのゾロアスター教の聖地チャクチャクを思い出していた。この岩屋と聖水の関係も、やはり世界中で共通しているのだと思う。
その後、司祭は600年ほど前に画かれたフレスコ画や教会の宝物などを丁寧に説明してくれた。
帰りがけ、教会近くの集落の上に巨木が見えた。近付いてみると、それは巨大なバオバオの樹であった。