2009/08/13

イギリス、七つのストーンサークル群・ベッフモア

 8月11日(火)

ベルファーストのバスステイションから9:25発のバスでクックスタウンの町に向かう。
2時間あまりで到着し、観光案内所に行く。 クックスタウンの町から10マイル離れた場所にあるベッフモア・ストーンサークルへはバスは無く、タクシーで行くしかないと言われ、タクシー会社に連絡をしてもらう。
 10数年ぶりに北アイルランドのベルファーストを訪ねる。当時は、機関銃を持った兵士達が町中を巡回していて物々しさを感じた。それに比べると、町は落ち着いた雰囲気になった。IRA(アイルランド共和軍)とイギリス政府との関係も平和的共存の方向にむかっているようだ。

タクシーを待っていると、雨が降り始めた。5分後にタクシーがやってきて乗り込むと、さらに雨は激しくなった。郊外に出ると牧場が広がっていた。ドライバーは狭い道をかなりのスピードで飛ばす。やがて雨は小ぶりになりベッフモアにつく頃にはすっかり雨は止んでいた。ありがたい、と思いつつ勇んでベッフモア・ストーンサークルへ向かった。
フェンスを越えると、緑の絨毯の中にいくつものスト-ンサークルが見えてきた。そこには、二組のグループの人達がいて、ストーンサークルを熱心に観察している。

サークルの周りの芝生は、かなり手入れをしているらしく芝刈りをしたあとが残っていた。
ベッフモア・ストーンサークルには、7個のスト-ンサークルがあり、二つがペアとなって配置されていた。また、一つだけ、サークルの中にびっしりと石が詰まったものがあり、中心に陽石を思わせる石があった。
また、それぞれのサークルの近くには、ケルン(塚石)と、一直線に並んだ列石が配置されていた。

列石は、ストーンサークルの北東から南西方向に伸び夏至の日の出、冬至の日没方向を示しているようだ。
北アイルランドのベッフモア・ストーンサークルは、とてもユニークな存在だと思う。
          アイルランド、スライゴーにて  郡司 拝