8月27日
チェコ共和国の北西部にある、巨岩の町チェスケーラジに向かった。
ここは、世界ジオパークに登録されている町だ。そういえば、今月23日に中国・泰安市で開催中の世界ジオパークネットワーク事務局会議で、「世界ジオパーク」に、洞爺湖有珠山、糸魚川(新潟県)、島原半島(長崎県)の3地域が日本で初認定されたニュースが流れた。世界ジオパーク(地質公園)とは、国際的に重要な地質、地形などを守るネットワークで、ユネスコが支援しているものだ。ユネスコの世界遺産と比べ、自然災害の教訓を教育や観光に生かす活動を重視している。
チェスケーラジは、チェコ北部のボヘミア地方のトールノフ周辺に位置し、珪岩質の砂岩層が浸食によって切り離された砂岩の塔や断崖、渓谷などが形成されている地域で、2005年「ボヘミアン・パラダイスの岩石都市群」として世界ジオパークに登録されていた。
チェコのプラハからバスに乗り1時間40分でチェスケーラジの拠点ト-ルノフへ到着。さらにローカルバスに乗り換え、15分ほどでフルバスカラへたどり着いた。フルバスカラでバスを降りると、そこにはホテル、博物館の城、レストランなどがあり観光客で賑っていた。周りは森に囲まれていて避暑地といった感じがする。
フルバスカラは、ボヘミアン・パラダイスの岩石都市群の中で、最も注目されている巨石群が点在している場所だ。
私は、さっそく巨岩が林立する森の中に入った。岩には苔が生え、日本の巨石風景に似ている。胎内潜りのような巨岩の隙間を通ると開けた空間に出る。