4月16日、広東省の韶関市から東北に50kmあまり行った丹霞山へ向かった。
丹霞山国立公園は、総面積280k㎡もあり「丹霞地形」という名称の由来となった場所で、春夏秋冬、
バスは1時間ほどで丹霞山国立公園入り口に到着した。入場料100元を支払い入り口に行くと、何と指紋をとられ不愉快な気分なる。
園内を走るフリーバスで移動すると、次第に岩山の風景が現われてきた。
丹霞山の名を天下に知らしめたのが陽元石と陰元石の奇観の風景である。
陽元石は、高さ28メートル、直径が7メートル。風化作用でできた天然の石柱として、隣の陽元山の大きい石壁から分離してすでに30万年の歴史があったと専門家は考証する。
陰元石は、高さ10.3メートル、幅4.8メートル。1996年にヤマアラシを追いかけてきた地元の猟師はヤマアラシが潜り込んだこの中に入るため、周りの野籐や枝などを切ったらこの岩を見つけたといわれ、まさに神様がくれた宝物である。
丹霞山は世界地質公園(ジオパーク)に登録され、遊歩道などはかなり整備されていて実に歩きやすい。
この陰陽石のおかげでここ丹霞山は、一年に一度集団婚礼が行われるという。そこでは、老若男女のカップルが集い一緒に婚礼を祝うというのだ。集団結婚というと、あるカルト宗教を連想させるが、それとは関係ない。ここでは、陰陽石をラブロックと捉えているのだ。
帰りがけ、公園入り口でイベンが開催されているのを見た。どうもお酒の会社と、トヨタ自動車がスポンサーになって中老年の文化交流の大会が行われていた。そこで、何組かの老夫婦が表彰されているのが、なんとも微笑ましい光景だった。