2009/07/22

マルタ、巨石神殿にテントは必要?

  7月20日
マルタの最終日は、南部にある二つの巨石神殿と青の洞門と呼ばれる景勝地に向った。

ヴァレッタからバスで約30分ほど走ると青の洞門の入口へ。そこから道路を10分ほど下ると、青の洞門をボートで観光できる小さな港に着く。小型ボートで20分の青の洞門やその他の洞窟など巡る。
洞門の近くに縦に走るホト的洞穴があった。
岩の下は、不思議なほど美しいコバルトブルー。

あまりにも海が美しかったので、吸い込まれるようにしばし泳いでしまう。

そこから徒歩で30分歩いた処に、二つの神殿跡があった。
入場料を払い神殿の中に入ると、サーカス小屋のような大きな白いテントがあり、その中にハジャー・イム神殿の巨石群があった。

ここもまた、エチオピアのラリベラ教会と同じではないか・・・。
何のためのテントだろう。遺跡を守るため?それとも遺跡見学者への日陰の提供か?
巨石群は広範囲にあるため、テントで覆いきれない場所にも石はあった。
やはり、テントなど無い方がいいに決まっている、と心でつぶやきながら500mほど離れている、イナムドラ神殿に行く。真直ぐな下り道から神殿が見え、またもや巨大テントの下に巨石神殿が広がっていた。

こちらの巨石神殿は、春分・秋分の日の太陽が神殿の真ん中から昇るように設計されていた。5000年以上も前から、巨石群は暦や天体の観測として利用されていたのだ。
しかし、この巨大なテントの存在は、神秘なる自然現象すら観察できなくしている・・・。
                イタリア、シシリー島にて 郡司 拝