ブラガよりバスで1時間半、我々はヴィエイラ・ドゥ・ミンニョオの村にやってきた。
ここには、聖母マリアを祀るいくつかの教会がある。聖母マリアは、地方によって様々な別名があり、セニョーラ・ダ・フェを祀る教会とセニョーラ・ダ・ラッパを祀る石の教会があった。
そこに行くには交通手段が無かったので、タクシーで二つの教会へ行くことに。村の中心地でタクシーを見つけて交渉するとドライバーは、元レーサーのような走りでセニョーラ・ダ・フェを祀る教会へ向った。急カーブをすいすいと走りぬけ、かなりすごい運転だ。
ヴィエイラ・ドゥ・ミンニョオから3kmほど離れた小高い丘の中腹にあるセニョーラ・ダ・フェ教会は、静かな佇まいで周りに家は無く、背後の山には巨石がごろごろと点在していた。石造りの教会に掛けられた垂れ幕に寄れば、教会が建てられて今年で250年目になる。
興味深いのは、教会の近くに枯れかけた巨木と巨石が佇んでいることだ。巨石の下部から水が湧き出ていた。この水は、どこから引いたものを巨石の中に通しているのだ。
湧き水を飲むと、実に甘露のような美味しさだった。
その後、村から8kmほど離れたセニョーラ・ダ・ラッパの石の教会へ向った。相変わらずのスピーディな運転に感心しながら、あっという間に到着した。丘には丸い巨石がごろごろとしていて、ある大きな巨石の下が聖母ラッパを祀る礼拝堂だ。
その後、村から8kmほど離れたセニョーラ・ダ・ラッパの石の教会へ向った。相変わらずのスピーディな運転に感心しながら、あっという間に到着した。丘には丸い巨石がごろごろとしていて、ある大きな巨石の下が聖母ラッパを祀る礼拝堂だ。
日本ならこの中に観音さまを祀っているだろう、などと思いながら、巨石に近付き中を覗いてみた。そこには椅子とテーブル、正面には聖母ラッパの像が祀ってあった。
巨石の裏手を回ってみると、胎内巡りのようになっていて潜ることできた。
落ちそうな丸い巨石の隙間を通って、さらに上がると頂上の巨石にあがることが出来た。
木の十字架が立てられた頂上から見渡すと、周囲は一面巨石だらけの風景が広がっていた。